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ラマダン(断食月)て何?何で1ヶ月も断食をするの?毎日ムスリムと仕事している筆者が解説してみる。

どうも、日常生活の中でムスリムの人を見慣れちゃっております、Xin(しん)です。このサイトの「tripuuu(トリップー)」という名前が気にいたので、自身のブログは放ったらかしで、こちらで記事を更新です。

 

ラマダン&ムスリムでないマレー人の見分け方!

 「シンガポールでは2017年6月上旬の今はラマダン真っ只中やねん!」

おそらく中学校や高校の社会の時間に習ったと思うのですが、イスラム教徒にはラマダンと呼ばれる断食月があり、現在はラマダン真っ只中です。今年は5月27日(土)~6月25日(日)頃までです。中華系:75%、マレー系:14%、インド系:9%、その他:2%なシンガポールに住む筆者も、先日ともだちのシンガポール人にそのことをユニークに知らされました。

とあるレストランにて・・・

Xin(しん):「未だかつてムスリムでないマレー系を見たことがない。」
中華系友人:「いま見つけやすいよ。」
Xin(しん):「は?なんでやねん?」
中華系友人:「今ラマダン中だから。今このレストランでご飯食べてるマレー系=ノンムスリム」
Xin(しん):「その発想は中田(;゚Д゚)」

辺りを見渡すと、確かにご飯を食べいそうなマレー系と思しき、顔が少し濃くて茶褐色の肌の人はいない・・・と思いきや!案外そんな人もいて「いや、らしき人おるけど、インド系と見分けつかんやんけ!」と友達にツッコミました。

他民族国家すぎるシンガポーではラマダン月でもノンムスリムのマレー系を探すのは至難の業です。

 

で、ラマダンて何?

さて本題ですが、義務教育でも習うラマダン。学校では断食のこと、というように半ば無理やり暗記させられるわけですが、何で彼らはこの期間に断食するのでしょうか。

実はラマダン=断食なのではなく、ラマダンは単なるイスラム(ヒジュラ)暦で9月を意味する言葉。イスラム歴のそれぞれの月は特別な呼び名と意味があります。

たまたま9月は「ラマダン」と呼ばれていて「断食をする月」という意味があるにすぎないんです。ラマダン(9月)以外にも、それぞれの月に、以下のような呼び名と意味があります。

第1月 ムッハラム/MUHARRAM(戦いを禁じる月)
第2月 サファル/SAFAR(戦いでうつろな月)
第3月 ラビ・アル・アウリル/RABI-AL-AWWAL(春の月)
第4月 ラビ・アル・サーニ/RABI-AL-THANI(春の月)
第5月 ジュマダ・アル・ウーラ/JUMADA-AL-AWWAL(寒い月)
第6月 ジュマダ・アル・サーニ/JUMADA-AL-THANI(寒い月)
第7月 ラジャブ/RAJAB(神聖な月)
第8月 シャアバーン/SHABAN(予言者の月,離散の月)
第9月 ラマダン/RAMADAN(断食の月、暑い月)
第10月 シャウワール/SHAWWAL(尾の月)
第11月 ズル・カアダ/ ZUL-QAADAH(戦いのない,安住の月)
第12月 ズルヒッジャ/ZUL-HIJJAH(巡礼の月)
http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/sub/islamic.htm

そして、なぜ彼らがこの時期に断食をするのかというと、単純に「この時期は断食をしろ!」とコーランに書かれてあるから。仏教的に食の有り難味を感じるとか、魂が浄化されるだとか、そんな解説もありますが、コーランに書いてなかったら確実に断食なんでしないです。

現にタバコは、人間の身体に非常に害のあるものですが、タバコ自体がイスラム教ができてから発明されたものなので、禁止のしようがありませんでした。シンガポールではタバコを吸っているムスリムの人もたまに見かけます。それについてはブログ記事「シンガポールではヒンドゥー教徒でもないのに牛肉を食べない仏教徒がいる件」にて少し触れています。

しかし、イスラム教徒は神にいわれたことは基本的に守る。それだけムスリムの人々は信仰心が強いともいえます。そして、イスラム暦の9月(ラマダン)は、イスラム教徒にとっては非常に神聖な月で、日の出ている間は食事を断ち、イスラム教の神であるアッラーへ感謝を捧げるのです。

 

ラマダン( イスラム暦の9月)の断食の方法

イスラム暦の9月がまるまる断食の月です。「1ヶ月間も断食?どれだけストイックやねん!」と思ってしまうかもしれませんが、完全に断食するわけではないです。日没から日の出(夕方から翌未明)にかけて1日分の食事を摂ることができます。1日1食。軽いダイエットのような感じでしょうか。

そういえばマレー人は他の人種に比べて細い人が多い気がしますね。今まで「細いのはマレー人の体質なのかな?うらやましい!」と思っていたのですが、ラマダンで断食に慣れているせいだったりして。とは言いつつ、日の出ている間は食べられない分、日がしずんだ後に食いまくって、逆に太るムスリムの方もいるのだとか。

とにかく、ラマダンの時期は、食事以外にも、タバコや性行為、ゴシップなども禁止されています。イスラム暦の9月(ラマダン)は、イスラムの方々にとってまさに禁欲の月?だと言えそうです。

 

ラマダン終わったらハリラヤ・プアサ

ラマダン(イスラム歴の9月)を過ぎると、シャウワール(イスラム歴の10月)1日となりハリラヤ・プアサを迎えます。ハリは「日」ラヤは「偉大な」プアサは「断食」を意味するマレー語。そう「ハリラヤ・プアサ」とは文字通り「断食が終わった偉大な日」という意味。

1ヶ月間の苦しい断食の月が明けた、おめでたい日のことです。禁欲が終った日を盛大に祝う祭りとも考えられるかも。シンガポールでは、この日は祝日となります。

ハリラヤ・プアサの日付は、こちらから簡単に計算できます→西暦からヒジュラ暦変換。ツールで計算してみてください。去年は2016年7月6日、今年は2016年7月6日がハリラヤ・プアサです。毎年11日ずつ 早くなっていきます。

イスラム教自体がストイックなイメージがありますが、ハリラヤ・プアサは快楽の期間と解釈してもいいのでは、と個人的に思います。たとえば、禁煙して久しぶりに吸うタバコは美味しいし。久々の性行為は、めちゃくちゃ気持ちいい。断食した後の食事も、凄く美味しいですよね。

あらゆる禁止から解除され、快楽を貪る時期。それが、ハリラヤ・プアサだ。などとまでは言えないにしても、イスラムの方々にとって、ようやく苦しみから開放された、リラックスした日と捉えることができそうです。

 

シンガポールではラマダン後は祝日です

以上から、「ハリラヤ・プアサ」とは、イスラムの方々が禁欲月を乗り越えて、日本のお正月のようにリラックスしてお祝いをする日のこと。イスラム歴の新年という訳ではないですが、イスラムの方々にとってはとても大切なお祭り日だと言えます。

ちなみに今年のハリラヤ・ハジ(2016年7月6日)は、イスラム歴では1438年10月1日です。イスラム歴は、西暦622年にイスラム教開祖のムハンマドが、メッカという場所の大商人に迫害を受けて、メディナという場所に都を移した時を、元年としているので、西暦とはずいぶん異なります。1年は354日、1カ月は29若しくは30日で計算しているので、西暦とは随分違うし、毎年11日ずつズレていきます。

今月はイスラム歴の1438年の10月。我々にとっては、なかなかイメージし辛いです。しかし、中華系が70%を占めるにも関わらず、毎年イスラム歴の10月1日(西暦では11日ずれる)を祝日としているシンガポールは、多様性抜群です。シンガポールでは、イスラムの方々にとっては大切な日なんだという意識でもって「ハリラヤ・プアサ」を過ごすことが大切だと思っています。

 

 

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