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フランス中部で中世を感じる夏の旅 2.Moutier-d’Ahun編
こんにちは!Yukiです。
煌びやかな観光地が見当たらない、フランスの中部。(失礼。でも、事実。笑)
南下すると、美しい陶器で有名なLimoges(リモージュ)の街があり、
東西南北どこへ行っても無数のワイナリーが点在する地域でもあります。
そして何百年もの間、地元の人々の信仰の礎となっている素朴で慎ましやかな教会の数々。
今日は、前回のAubussonの街から北西へ30kmほど進み、Moutier-d’Ahun(ムーティエ=ダァン)へ,そしてさらに西のPoitierへと向かいましょう。
フランスはひまわり油の産地としても有名で、
特に中部などの地方には車で走っていても5分〜10分、ずーーーーーーーっと
続くほど、見渡す限りのひまわり畑が点在しています。
ツールドフランスのルートにもなっているので
テレビなどでご覧になったことのある人も多いのではないでしょうか。
牧歌的な風景を眺めているとMoutier-d’Ahunへは、あっという間に着いてしまいます。
ハリーポッターやロードオブザリングに出てきそうな街並み。
映画のセットかなと思ってしまいますが実際に人が暮らしているのです。
冬には厳しい雪が降るそうで、雪落としのためのとんがり屋根がとってもキュートですね。
なんと、クルーズ側にかかるこの橋はローマ帝国時代からずっとこの村と隣の山とを繋いでいるそうですよ!
ローマ時代の人々もこの美しい川で水浴びしたり洗濯なんてしてたのかしら、と思いを馳せてしまいました。
そして村に必ずひとつはあるものといえば。
市役所でも役場でもなく、病院でもなく、
教会。
本当にどんな小さな集落でも、必ず教会があるんです。
L’église de Moutier d’Ahun(エグリゼ ド ムーティエ=ダアン)
こちらの教会はなんと西暦997年に着工したそうです。
しかしフランスの100年戦争によって全ての建物は焼け落ちて、
現在の建物は1400年代に再建されたものだということです。
中庭の一部に、初代の建物の一部が残っていましたので、
足を運ばれた際には是非見つけてみてください。
(写真をなくしてしまいました・・・(;Д;)!!)
わずか人口150人ほどの小さな村で大切にされている美しい教会。
派手さはないですが、すっと心の落ち着く場所です。
中に入ってみると、バロックスタイルの精巧な木工芸術のコレクションが迎えてくれます。
ひんやりとした石造りの背筋が伸びるような空間に、
あまりにも美しい木工の芸術の温かみが加わって、
とても心穏やかになる空間でした。
次回はPoitiers(ポアチエ)の街へ移動します。
小さな美しい街で感じた、「音楽が日常に溶け込んだマルシェのある豊かな生活」ご紹介したいなと思います。
それでは、良い1日を!